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賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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10/7火曜日の朝、出勤してみると、封書が届いていた。漢字ではあるが、明らかに表記の仕方が独特なので、よく見ると韓国からであった。名宛人が私の名前なのであるが「館長様」と書かれており、間違いにいささか照れがら、ペーパーナイフに力を入れてみる。開封して書面を読むと、私とは面識がない方からであった。実は先方は、以前このブログにも書いたが(9/5付け参照)、韓国の生活協同組合の学校関係者の記事のなかで出てくる、元校長先生からであった。早速のご連絡に恐れ入りつつも、文面に目を落としてみた。すると、うれしいことに、「Brotherhood Economics」のハングル語版を出版したいとの意向を伝えて来られた。

 


一部だけ引用しよう。
「~ 「Brotherhood Economics」は、講演当時は勃興する共産主義を相手にしましたが、目下新自由主義経済下では物質を崇拝するのは全く同じ状況であります。資本主義が爛熟した今こそ、友愛の経済を真剣に考える時期だと思います。協同組合地域社会は共生社会の希望の灯火と思います。賀川先生のこの本を韓国の読者、特に地域生協運動に携わる人々に読ませたいです。ただし現実としては地域にあるグルムコ(網目)出版社は損益を超えて、環境、農業、教育、関係図書を出しておりますが、読者層が薄く正式に著作権交渉をする事は真に恥ずかしいですが財政的にちょっと困る状態です。
その中で在日留学中の金亨美さんを通じて貴財団で出版に好意的であるとの伝言を聞き大変喜び感謝しています。よい通訳人を探し新年の初めまで出刊したく存じます。正式に出刊の意思をお伝え何卒取り計らって下さいますようお願い申し上げます。
地域のプルム生協は韓国生協運動の初期的存在ですが組合リーダーに教材として利用する必要を覚えています。100周年を迎え再隣国で出刊する意味もあると思料されます。
来年賀川先生100周年を目標にして意義ある記念事業の進行を祈りつつ 敬具  」

早速、著作権者である賀川督明氏に連絡したところ、本日(10/9)回答が返ってきた。 もちろん著作権は問題ありません、むしろ韓国と日本とで連携、協力して来年には、出版また可能であればさまざまな企画をご用意いただいて、賀川プロジェクトを日韓で推進できるといいですね、と大変好意的、意欲的なお答えを頂いた。

できれば、韓国での講演会、シンポジウム、記念展示会、などをしていただければと願っている。通訳者さえいれば講師には事欠かない。親善のために賀川督明さんはじめ、何人かで訪問ツアーでも企画したいと願っている。 求ム協働者!
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プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
博物館学芸員
趣味:
資料整理、バイク
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