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賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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愛知県豊橋市で下記のイベントが開催されるので、お近くの方は是非ご参加頂きたい。



反貧困フェスタinあいち 自由企画イベント
映画『死線を越えて』(賀川豊彦の生涯 DVD短縮版)上映と
特別講演『貧困対策とキング牧師と自殺防止運動』
講師: 梶原壽 氏(牧師・名古屋学院大学名誉教授) 
 
 来る3月13日(日)反貧困でつながってきた市民ボランティアの仲間が、反貧困フェスタinあいちを開催します。地元あいちの反貧困ネットワークあいちの仲間が中心になって実行委員会を組織して準備してきました。全国的には反貧困ネットワークは、宇都宮健児弁護士を代表とし、湯浅誠さんを事務局長とする団体です。当日は湯浅誠さんらの講演・宇都宮さんの挨拶(全体会:午後3時半~)なども予定されています。反貧困フェスタinあいちでは、子供の貧困などのテーマの分科会や、湯浅誠さんらの所得再配分のワークショップ(12時半~)、様々な団体のブース(愛知難民協会、日本国際飢餓対策機構など)があります。
 自由企画では、貧困に取り組んできた先輩の姿から貧困対策の歴史を見つめていこうとしています。貧困に苦しむ人々と共に住みながら、キリスト教の伝道と、貧困救済のための様々な社会奉仕をした賀川豊彦。彼が働きを開始して100年経た今も、コープあいちやイエスの友会など、社会奉仕を旨とした事業が、その意志を継ぐ仲間によって続いています。日本の貧しい同胞を救うためにとの、小さな祈りは、今日、確かな実を結んでいます。
 アメリカにおいて黒人差別と貧困は、数十年前、非常に厳しいものがありました。当時、子供たちは白人と黒人は別の学校に通わないといけない状況でした。同じバスに乗っても満員なら黒人はどんなに疲れていても白人に席を譲らないと処罰されました。しかし、キング牧師らの非暴力市民運動によって、社会制度の変化が生まれました。このたび、長年、キング牧師の働きを研究してこられた梶原壽先生をお招きして講演をいただくことになりました。先生は、自殺防止の市民運動にも関わっておられます。
 マザー・テレサは、飢えて死にかけている人のお世話をするとき、同じ働きをする弟子たちを指導して言われました。「私たちは貧しい人々に奉仕するとき、イエス・キリストに仕えるように奉仕するのではありません。貧しい人々をイエス・キリストそのものとしてお仕えするのです。」と。キリストは「貧しい者は幸いです。天国はその人のものだからです。」と言い、私たちのすべての罪を背負い十字架に死んでよみがえられました。
今、世界にどんな貧困があるのか、日本にどんな貧困があるのか、わたしたちの街に、どんな貧困があるのか、わたしたちは知っているでしょうか。反貧困フェスタには、貧困や差別に苦しんでいる人たち、その人たちに関わる市民ボランティアたちや、様々な社会活動家たちが、大勢あつまります。
 貧しき人々の友となり、労働を愛することは、この自由企画の内容を主催するイエスの友会の趣旨をあらわす五綱領のひとつです。貧しき人々の隣人として共に歩んでいこうとするこの企画のために、ぜひ、お祈りください。そして金城学院大学の会場に足を運んでください。皆さまのお越しを心からお待ちしています。
 
日時:2011年3月13日(日) 
13:00~15:00
場所:金城学院大学 W9棟106講義室(200人)
名古屋駅から地下鉄「栄」乗換、名鉄瀬戸線「大森・金城学院前」
下車徒歩4分、車椅子の方など、歩行困難な方は、事前にご連絡
ください。基本は公共交通機関利用でお願いしますが、特別にお
車でお越しの場合も、事前に、車両入校許可をとる必要があります。
参加費:無料(席上にて自由献金あり。)
問い合わせ先:自由企画 担当 高島 090-6351-3898
この自由企画の主催:イエスの友会三河支部
イベント全体主催:反貧困フェスタinあいち実行委員会 共催:愛知県弁護士会
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前回お知らせした、当館は特別協力をさせて頂いている、友愛公共フォーラムの様子が当日生放送される。ニコニコ動画である。下記の予約されたし!

http://live.nicovideo.jp/gate/lv41931283
友愛公共フォーラムの最終回が今度の日曜日に開催される。微力ながらも当館もご協力させて頂いている。よろしければどうぞ参加下さい。

第5回友愛公共フォーラム「学びと学問のイノベーション」
 
 
 日本の将来は、「教育と学問の改革」にかかっていると言っても過言ではないでしょ
 う。そこで、第5回を迎えた今回のフォーラムでは、「創造的破壊による新結合とし
 てのイノベーション」(シュムペーター)をキーワードに、学びと学問のイノベー
 ションについて、議論したいと思います。
 
 第1部では、鈴木寛文部副大臣のほか、教育現場の改革に取り組んでいる方々の問題
 提起を基に、「学びのイノベーション」について議論します。第2部では、タコツボ
 的に業界化した学問世界を刷新し、良質の出版文化を創出すべく、大学教員と大学出
 版の方々に切実な問題提起をしていただき、「学問のイノベーション」について論議
 します。そして第3部では、学問と教育の改革について白熱教室を開き、議論を深
 め、リアルな熟議を通して教育政策をもイノベーションするような展望を切り開きた
 いと思います。奮ってご参加ください。
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【プログラム】
 
 
 10:00-10:10
 開会の挨拶 小林正弥(千葉大学法経学部教授)
 
 第1セッション 「学びのイノベーション」
 
 10:10-10:55
 「コミュニティソリューション(熟議と協働)を通じた学びのイノベーション」
 鈴木寛(文部科学副大臣)
 10:55-11:25
 「農を通じたグローカルな学びの現場」
 荒川朋子(学校法人アジア学院 アジア農村指導者養成専門学校 副校長・事務局
 長)
 11:25-11:55
 「遊びと教室のイノベーション」
 中川綾(株式会社アソビジ 代表取締役)
 11:55-12:15    質疑応答
 12:15-13:15    昼食
 
 第2セッション 「学問のイノベーション」
 
 13:15-13:45
 「新しい公共と学問のイノベーション」
 山脇直司(東京大学大学院総合文化研究科教授)
 13:45-14:15
 「交響と公共 リベラル・アーツの新しい可能性」
 伊東乾(作曲家・指揮者、ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督)
 14:15-14:45
 「大学出版の編集と学問のヴァーチュー」
 橘宗吾(名古屋大学出版会 常務理事・編集部長)
 14:45-15:05     質疑応答
 15:05-15:25    休憩
 
 第3セッション 白熱教室「これからの学問と教育の話しをしよう」
 
 15:25-16:25
 ファシリテーター:小林正弥(千葉大学法経学部教授)
 16:25-17:05
 登壇者からのコメント
 
 17:05-17:15
 閉会の挨拶 鈴木寛(文部科学副大臣)
 
 
 司会:木戸寛孝(本フォーラム事務局長)
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 日時:2011年3月6日(日)10:00~17:15(受付開始:9:40~)
 ◆ 会場:青山学院女子短期大学 北校舎2階 N202教室
 ◆ 住所:〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
 ◆ マップ(広域):http://www.luce.aoyama.ac.jp/access/
 キャンパスマップ:http://www.luce.aoyama.ac.jp/campusmap/
 ※当日は正門のみ入校が可能です。他門からは入校できませんのでご注意下さい。
 ◆ アクセス:JR山手線「渋谷駅」宮益坂方面の出口より徒歩約10分
 地下鉄「表参道駅」B1出口より徒歩約5分
 ◆ 定員: 130名(事前予約制)
 ◆ 参加費:一般2000円 / 学生1000円
 ◆ 申込方法:WEBフォームより事前にお申し込み下さい。
 
 ※当日、事前予約の無い方はご入場できません。
 ※当日、受付にてお名刺を頂戴させて頂きます。
 ※当日、受付にて身分証をご提示頂く場合もございますので予めご了承ください。
 ※当日の昼食は各自でご用意頂くか、付近の飲食店をご利用下さい。なお学内の食堂
 は休業です。
 
 主催:友愛公共フォーラム
 特別協力:財団法人雲柱社 賀川豊彦記念・松沢資料館
 協力:公共哲学ネットワーク / 地球平和公共ネットワーク
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 友愛公共フォーラム事務局 担当:中森園子
 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-7-9 青山AZITO
 電話: 03-6427-3780   FAX: 03-6427-3781
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 世には、ツイッターなるものが出てきて久しいが、現代の情報の多量化と高速化に照らして、人間側の神経回路の処理速度はそれほど改善されていないせいであろうか、鳥のさえずりのごとく短い文字言語での表意が好まれているようである。小生にはそれほど関心はなく、ほとんど開くことも触れることもないのだが、だからと言ってそれほど不自由を覚えてはいない。 ある方が言うには、世の教育は記憶を高める傾向ばかりで、「忘れ方」の学習が欠けて居ると言っておられたが、忘れるどころか、さして必要かわからない断片的な情報を避ける教育も、忘れられているのではないだろうかと偉そうに構えて自己正当化を保とうとしている。
 
何にせよ、所詮小生は、時代に取り残されているのだろが、それほど一喜一憂するほど情報に渇望するような身分でもないので、必要も感じていないだけであるのだが、そうとは言え、世が短い情報を所望するのであらが、こちらもそれに合わせるのも配慮というものであろう。一つ、賀川豊彦の膨大な文献の中で、面白いと思える一言があれば、短く披露してみたいと欲したまでである。が、これもまたさして必要のあるかわからない断片情報なぬかもしれぬと、はてさてふと考え込んでしまうのだが…

さて、雲水遍路(全集23巻)を読んだ。次号の機関誌の原稿のための下調べであるが、いくつか興味深いことが述べられている。大正13年11月26日から、翌大正14年7月22日に帰国するまでの、アメリカ、欧州、パレスチナ、エジプトなどを遍歴した記録である。この紀行文の随想には、あらためて目新しくも珍しい、玉のような短い言葉が埋まっているように思えてならない。

そのひとつが、

『米国の文学も、米国の演劇も、日本及大陸のそれとは余程標準が違う。米国民は国民的年齢に於いて満十二歳であるとは、何人が評したことか知らないが、実に的中した言である。…』(全集23巻p‐44)

はて、どこかで聞いたことがある言い方なのではあいだろうか?そう、マッカーサーが太平洋戦争戦争直後に進駐した後、日本の民主主義の成熟度をたとえて言ったことばとされた、「12歳」発言と実につながるのである(下記参照先)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC#.E3.80.8C12.E6.AD.B3.E3.80.8D.E7.99.BA.E8.A8.80

賀川が米国民は12歳とは何人が評したことか、と言っていることから考えると、当時、そのような表現方法がすでに米国民に適用されて久しく、一般に言説化されていたとうかがえる。あるいは、賀川が戦後最初にマッカーサーに会見した日本人であることから、うっかりマッカーサーに向ってこんなこと言ってしまって、マッカーサーがお返しに言ったのだろうか?まさか、そんなことはあるまい…

ちなみに、同巻p‐42には、なんとあの大富豪ロックフェラーに招かれて、昼食をとったとあり、ニューヨークのユダヤ人宗教大学から講演依頼があったことが、書かれている。賀川の交流の広がうかがわれる…










皆様ご存知の、著作権が切れた作品、鋭意掲載している青空文庫に、ついに賀川作品が掲載されることになった。

賀川は、1960年4月23日に没している。なので、翌年1961年1月1日から起算して、今年が満50年、国内法では著作権が切れる年限である。(外国では70年、なかには90年にしろという声も高い。)

これを機会に、今後さらに加速する電子出版と、既存の製本出版との関係など、お考えになってみてはいかがだろうか?

http://www.aozora.gr.jp/cards/001468/card51160.html
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プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
博物館学芸員
趣味:
資料整理、バイク
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