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賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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『松沢資料館は、明日8/8(日)より、16日(月)まで、夏期休館となります。業務をお休みさせて頂きます。ご利用の方には、大変申し訳ございませんが、17日(火)10:00より通常通り開館いたしますので、よろしくお願い申し上げます。(ペコ)』  


(以下は日誌です)

以下の写真は当館のウリである、光の庭での写真である。左から2点は8月4日の夏空に映える礼拝堂の鐘楼である。この時期、各地の行楽場所におかれた定点WEBカメラがその地の雰囲気を伝えているが、当館にはそんなしゃれたシステムはないので、せめて最近撮影したものをお見せしたい。背後に流れる雲が、雲柱社のイメージにぴったりである。雲の柱に導かれるかのごとく…まさに雲柱社の象徴的な構図である。

富士山を撮影する人などに多いかもしれないが、小生は年間をとおして、中庭の風景を写真に収めている。その移りゆく季節ごとの風情を、同じ場所・空間をテーマに、微妙にズラシながら撮り続け、アーカイブズ化している。

写真中央右は雪化粧した礼拝堂で凛とした印象である。右端は秋の陽光に照らされる姿、影の長さがそのまま時間の長さかのような錯覚を与えてくれる。そして、同じ時節の沈む夕陽を眺める鐘楼の横顔。一人の人間に喜怒哀楽があるように、旧松沢教会礼拝堂の鐘楼にも、季節が与える味わいある表情があり、いつしか話しかけている自分に気がつく… ( だ、大丈夫です、詩的な意味なだけですから…)。

何気なく過ごせば、見過ごしてゆく風景だが、これからも時間が許す限り、身近なものの変化を少しづつ撮りためていってみたい。

なお、ときどき掲載するかもしれないが、小生、写真の腕は全くの素人であるので、技術の点に関してはおゆるし頂きたい。

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昨日、新たに記念礼拝堂に椅子と机とを購入し、その搬入と設置などで一日とられてしまった。約001.JPG60人が座りノートをとることが可能となる。これまで、社会福祉法人の研修では、長時間の座位が続く内容が多く、旧松沢教会礼拝堂備え付けの木製の折りたたみ椅子ではすこぶる評判がわるく、ようやく現代的な備品になったのである。
(写真はテーブルを入れた研修モードの状態。普段は椅子のみである)

とはいえ、その旧松沢教会礼拝堂で使用されていた木製折りたたみ椅子も、大変味わいがあり、なんといっても当時の賀川豊彦らが使用していたものであるから、即座に廃棄ということはしていない。一部、破損して修復不可能なもの数点は廃棄するが、多くは保管しておくことにしている。伝え聞いている話では、松沢教会より以前、秋田の某銀行が使用していたものを払い下げてもらったという。松沢教会が1931(昭和6)年に建立されているから、それだけでも80年は経過しており、まして払下げとなれば、もっと旧いものであろうから、100年は越えているのではないだろうか。椅子の歴史を調べているかたや、椅子の博物館などがあれば、もしかしたら、参考になる品物かもしれない。
1a9db8ed.JPG
これまでエキシビジョンの一つとして堂内においてきたが、研修や集会が増えてきたので、止むなく、数点を展示して後は写真のように、最新の人間工学に基づいた、長時間座り続けても苦にならない椅子を導入した。

ご見学の方には、少々寂しいかもしれないが、数点はこれまで通り展示してあるので、ご覧頂き、実際に腰掛けても頂ける。当時の雰囲気を実体験できる数少ない展示品である。同時に、新たに導入した椅子により、長時間の研修、映画会、その他集会が快適になったので、さらに利用の機会が増えて頂けたらと願っている。

010.JPG左の写真は礼拝堂後部に掛けられている時計である、”SEIKOSHA”と書かれている。裏書によれば、松沢教会の会堂建設を祝って、イエスの友会より寄贈された記念品であったようだ。収蔵庫にしまわれていたが、当時を偲ぶ資料なので、小生が9年ほど前より、安全対策(ワイヤー)を施してから展示した。ちなみに、時計としては動いていない。しかしこれもまた、貴重な資料であり、文化財の一つであろう。

アーカイブズ関係の仲間より、以下の連絡が入ったので、転載しご紹介しておこう。今後の政府の動きに目が離せない。


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先月、以下の委員会が設置され、第1回委員会が開催されました。

(7月30日の日経新聞の記事で紹介されました)

下記のサイトに情報が掲載されています。

また、次の意見募集が行われいます。

内閣府 公文書管理委員会
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/index.html

平成22年 7月30日
公文書等の管理に関する法律施行令の検討素案等に対する意見の募集
【募集期間:7月30日~8月13日】
以前紹介した、Servants to Asia's Urban Poorのニュージーランド人宣教師ビブ・グリッグ師のメッセージの概要を以下に掲載します。これはまさに、「友愛の経済」なのではないだろうか…

http://www.youtube.com/watch?v=zGSl23QmOPA&feature=player_embedded

ビブ・グリッグ氏のビデオ概略
 
Cooperative Economicsについて
 
皆が銀行にローンを払うよりも、お互いに払い合った方が、ローンから解放されるし、貧しい人々の利益のための資金もできる。これは経済的なキリスト教の基盤である。

10、20の家族が、銀行に払うローンの代わりに、1か月40ドルを共同基金に入れる。7年後、その基金を一人に支給する。そうすれば、ローンから解放される。これを10年続ければ、もっとたくさんの家族がローンから解放される。これは協力と再分配の聖書の教えにかなうものだ。

これは神学者達が研究してきたことで、アーミッシュやカナダにこれを実践しているコミュニティがあるが、一般的に北米においてこの制度はあまり知られていない。なぜなら様々な段階において資本主義に圧迫され重要視されてこなかったからだ。

ニュージーランドではビジネスの37%が協同組合だ。ニュージーランドが豊かな理由は、乳産業が協同組合によって運営されていて、ここから利益を得る資本家がいないからだ。この協同組合はどんどん成長し、今では世界最大規模だ。

しかし、このシステムを実現させるためには、既存の慣習・文化に対抗する必要がある。既存のシステムに引っ張る誘惑も多く、これはなかなか難しいことだ。

以 上
※本件は、34名のご参加で盛況の内に終えました。次回開催が決まり次第、お知らせいたします。


雑芸員も参加している、アキビスト・サポート・ジャパン主催のカフェが今月末に開催されます。すでに会を重ねて9回目です。アーカイブズ、文書管理などにご関心のある方は、お気軽にご参加ください。

懇親会もありますので、交流、人脈があらたに広がるのではなかいと思います。ちょうどこの週は、アーキビスト実習生が、当館で実習を受けて頂いている期間でもあり、盛りがあがりが期待されます!

皆さまのお越しをお待ちしております。


【第9回】アーキビスト・カフェ のご案内

お題:「MLA+RM in Japan 資格と研修」
話題提供:けづかまり(ASJ)+ ご参加の皆様参加費:500円(会場費を含む)   
日時:2010年7月31日(土)   午後5時から7時(受付開始 4:30)
場所:賀川豊彦記念・松沢資料館(京王線「上北沢駅」下車徒歩3分)   東京都世田谷区上北沢3-8-19 TEL:03-3302-2855    

来館のご案内:URL:http://zaidan.unchusha.com/information.html

 
申込み:懇親会出欠と差入持参の有無を明記し、7/24迄に下記宛にお申し込みください。定員30名
E-mail:asj※zj8.so-net.ne.jp(※は@に変えてください) Fax:047-318-5008
※懇親会参加の場合は学生500円・学生以外1000円~

◎2010年、日本初の「アーカイブズ学修士」が誕生しました。来年は公文書管理法施行や学芸員や司書資格の授業時間数・内容の改定が実施されます。文書管理/レコードマネジメント関係の検定試験や教育の場なども増えはじめました。そんな状況を踏まえながら、今回のカフェは、ミュージアム(M)ライブラリ(L)アーカイブズ(A)レコードマネジメント(RM)や資料保存等に関わる方・関心を持つ方にぜひお集まりいただき、望ましいスキルや資格、業務の継続上や、新業務の開始や異動・転職の際に役立った資格や研修・履歴等などについて、売り手・買い手、それぞれのご体験や想いを、ざっくばらんに情報交換しませんか? という企画です。終了後、中庭でミニ懇親会を開催します(学生500円・学生以外1000円~.差し入れ・持ち込み大歓迎.8:30終了予定.雨天時室内)。今までに参加された方はもちろん、アーカイブズ、アーキビストに関心のある方、ひろく資料の保存と利用に関心をもつ方々の参加を募ります。もちろん初めての方も参加大歓迎です。 ※「アーキビスト・カフェ」は話をしたい人・聞きたい人が集まって、お茶を飲みながら、自由に情報交換、意見交換を行う場です。 主催:アーキビスト・サポート http://groups.yahoo.co.jp/group/asjpubML/ ===============================================================  zj8※so-net.ne.jp  アーキビストサポート 事務局  
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プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
博物館学芸員
趣味:
資料整理、バイク
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