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賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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世界連邦21世紀フォーラムが開催され、今回は、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アジア局東京ディレクターの土井香苗氏がご登壇された.小生も微力ながらも名を連ねている、「国連認定NGO・世界連邦運動」の支部、:世界連邦21世紀フォーラム」の理事も担われている。すでにその活動はマスコミにも数回取り上げられ、ご存知の方も多いかと思う。美しき才媛ともいうべき方であるが、小生はその講演内容にひきつけられた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、本部をニューヨークに置くNGOで、世界80ケ国をカバーしている。正規職員が280名、その他の職員を含めると400名とのこと。年間収入は41億円相当ある。しかし政府系資金は全く受けず、個人や私立財団から支援を受けている。これは独立性を確保するためである。そしてスタッフの半数が法曹関係者とのことで、主に弁護士や安全保障の専門家が多い(土井氏も東大在学中、学部3年生でなんと司法試験に合格したとのこと!)。国連人権賞や他団体と共にノーベル平和章を受けた権威ある団体である。

さて、そのヒューマン・ライツ・ウォッチ(以下HRW)の活動は、主に世界の人権侵害の現地調査を発表し、その現実と責任者を知らせることにある。そして、国際刑事犯罪に該当する場合、国際刑事裁判所(ICC)での訴追を目指し、世界中の影響力ある政府のレバレッジなどを人権に使えるよう働きかけるとのことである。ちなみにICCに日本が批准した際に、国会へロビー活動をしたのが、世界連邦である。

事例として、スーダンのダルフールで起きた虐殺を、HRWが世界に向けて知らせたことをはじめ、ビルマ(ミャンマー)やスリランカ、中国などの現実を世界に向けて発信してきた実績をお話頂いた。

賀川豊彦も当時の日本人としては珍しいほど、世界中をかけ巡って、協同組合と友愛経済、平和、世界連邦を伝えてきた。時代は変わったが現代の世界連邦メンバーが、こうして世界レベルで活躍しているのを聞くとなんとも感無量である。

講演後、私たち聴講者にもできることとして、「ブログなどを開設していたら、ぜひこの活動を広めてほしい」と言われた。それゆえこちらでもご紹介させて頂いた次第である。

尚、土井氏は日曜日の、友愛公共フォーラムにもご登壇予定とのこと。
世界的なアクティビストのさらなるご活躍をお祈りしたい。

関係サイト : http://kaze.shinshomap.info/special/16/01.html 
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プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
59
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男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
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