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賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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雑芸員が参与している、世界連邦運動の最近の課題として、「国際連帯税」の創設への取り組みがある。その成果が少しづつ世間に認知され始めている。

議員連盟が発足し、寺島実郎氏が音頭を取った「寺島委員会」が牽引してくれている。そして市民運動として、「国際連帯税を推進する市民の会」が昨年4月に発足し、小生も運営委員と事務スタッフをおおせつかっている。

とはいえ、国際連帯税とはなんぞや?という方も多いと思うので、下記までまずはご覧あれ。

http://www.acist.jp/


以下、新聞記事より。

■国際連帯税へ中間報告
 
  国を越える経済活動に課税し、途上国への援助資金に充てる「国際連帯税」について 民間の有識者らによる「国際連帯税推協議会」(座長・寺島実郎日本総合研究所会長)が、政府に導入を求める中間報告書をまとめ、28日開かれた超党派の「国際連帯税 創設を求める議員連盟」(会長・広中和歌子参院議員)に提出した。
  報告は、主要通貨取引に0.005%の税率で課税し、決済取引する金融機関から 税を徴収するよう提言している。  (朝日新聞1月29日朝刊)

フランスでは国際便の航空券税がすでに始まっているが、要は国際的な特定の分野の取引に課税をして、そこで徴収されたお金を、国際的な貧困問題解決の開発にするという内容である。サルコジやブラウンなどEUでは賛成派が増えているが、当然アメリカは反対の立場なようだ。

ODAが先細りを見せており、その代わりになる有力な財源の期待がかかる。アフリカなどの貧困解決のための開発資金が有力だが、気候変動への使途も視野にはあるし感染症対策のワクチンや、肥大化する国際金融取引(具体的には通貨取引)に課税して規制を促すことや、万が一リーマンショックのようなことが起きた場合の備えとして、IMFに託すような案まで出ている(これには首をひねる人が多いが)。

目的についての議論はまだ終わっていない。まだまだ議論が必要だろう。ご関心がある方は、メーリングリストへご登録を!   

以上
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プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
博物館学芸員
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資料整理、バイク
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