賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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今朝は、昨晩の雪がだいぶ解け、あまり名残雪の風情もないようなので、少し早めに家を出ると、出勤前のひと時、歴史散策の寄り道をしに出かけてみた。とはいえ、賀川関係の史実についてである。
昨年、隣の桜上水の街に住んでいた、タッピングさんご一家を記念して、「タッピング坂」と命名して、標識を出しますということをお聞かせ頂いたが、その確認に行ってみるとすでに標識が立っていた。左の写真であるが、立派な標識である。坂の様子は下の写真である。
よく見かける街並みであるが、ここらあたりにタッピング家がお住まいだったのある。
父のヘンリー・タッピングは、宮沢賢治の「岩手公園」という詩にもうたわれているが、盛岡で英語教師として活躍した宣教師である。先祖は、英国から首に賞金を懸けられた非国教徒であり、領地を没収され渡米したとのことである。(『タッピング家の人々』小林功芳著)。母のジュネーブ・タッピングは、ドイツのライプチヒで音楽を学んで後、ヘンリーと結婚した。来日後、盛岡幼稚園に貢献した。(『ジュネーブ・F/タッピングの幼稚園事業』大島良雄著)娘のヘレンは賀川のペンとなり、英文で世界へ賀川のメッセージを発信する際に欠かせなかった人物である。これらの戦前、戦中にさえも活躍をしたご一家をたたえて、町の記憶として残そうと、桜上水の皆様が運動して下さったのである。関係者として感謝の限りである。
三枚目の写真は。坂を上りきったところの写真である。奥に見える空間が線路上である。ゆうやけ坂という通りとぶつかるところから、タッピング坂が始まるのである。夕暮れ頃に散歩するのに、なんとも風情が漂う雰囲気ではないだろうか。毎年、学芸員実習生を迎えて、展示企画や、近隣のお地蔵さんなどを見て歩く史跡めぐりツアーなどの企画を作ってもらっているが、次回からは賀川関係のツアーができそうである。
なお、途中不思議な光景を目の当たりにしたので、ご紹介したい。
なんと昨晩降った雪が、朝になると程よくやわらかくなって、めくれ、しかもロール状になっているではないか!偶然、条件が重なってみられた瞬間的な自然芸術である。しかも、一件のみなならず、複数ある!!
この現象がここ特有のものなのか、よく見られるそれほど珍しくないものなのか分からないが、とにかく、朝の歴史探索にまるで御褒美でも用意してくれていたかのように、おいしそうな嬉しい光景であった!
小生が洋菓子職人ならば、きっとこの光景からヒントを得て、「せたがや・タッピングロール」とかなんとかといって、新製品を考えていたであろうに…などと思い耽りつつ、足早に職場に向けいく。至福な朝のひと時に感謝である。
昨年、隣の桜上水の街に住んでいた、タッピングさんご一家を記念して、「タッピング坂」と命名して、標識を出しますということをお聞かせ頂いたが、その確認に行ってみるとすでに標識が立っていた。左の写真であるが、立派な標識である。坂の様子は下の写真である。
よく見かける街並みであるが、ここらあたりにタッピング家がお住まいだったのある。
父のヘンリー・タッピングは、宮沢賢治の「岩手公園」という詩にもうたわれているが、盛岡で英語教師として活躍した宣教師である。先祖は、英国から首に賞金を懸けられた非国教徒であり、領地を没収され渡米したとのことである。(『タッピング家の人々』小林功芳著)。母のジュネーブ・タッピングは、ドイツのライプチヒで音楽を学んで後、ヘンリーと結婚した。来日後、盛岡幼稚園に貢献した。(『ジュネーブ・F/タッピングの幼稚園事業』大島良雄著)娘のヘレンは賀川のペンとなり、英文で世界へ賀川のメッセージを発信する際に欠かせなかった人物である。これらの戦前、戦中にさえも活躍をしたご一家をたたえて、町の記憶として残そうと、桜上水の皆様が運動して下さったのである。関係者として感謝の限りである。
三枚目の写真は。坂を上りきったところの写真である。奥に見える空間が線路上である。ゆうやけ坂という通りとぶつかるところから、タッピング坂が始まるのである。夕暮れ頃に散歩するのに、なんとも風情が漂う雰囲気ではないだろうか。毎年、学芸員実習生を迎えて、展示企画や、近隣のお地蔵さんなどを見て歩く史跡めぐりツアーなどの企画を作ってもらっているが、次回からは賀川関係のツアーができそうである。
なお、途中不思議な光景を目の当たりにしたので、ご紹介したい。
なんと昨晩降った雪が、朝になると程よくやわらかくなって、めくれ、しかもロール状になっているではないか!偶然、条件が重なってみられた瞬間的な自然芸術である。しかも、一件のみなならず、複数ある!!
この現象がここ特有のものなのか、よく見られるそれほど珍しくないものなのか分からないが、とにかく、朝の歴史探索にまるで御褒美でも用意してくれていたかのように、おいしそうな嬉しい光景であった!
小生が洋菓子職人ならば、きっとこの光景からヒントを得て、「せたがや・タッピングロール」とかなんとかといって、新製品を考えていたであろうに…などと思い耽りつつ、足早に職場に向けいく。至福な朝のひと時に感謝である。
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