賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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あまりのご無沙汰に、呆れてこのブログから離れる人がいるのではないかと懸念しつつも、もともとそれほどアクセス数があるようなメジャーなものでもないしと、ついつい甘えつつ書き続かせて頂いている。いつもご覧下さる、貴重な常連の皆様には、誠に申し訳ありません。
さて、先日埼玉の生協連様を訪問した日のことである。実は浦和駅からほど遠くない埼玉会館という当日の研修会場をさらに西に進むと埼玉県庁がある。そのさらに西側には、埼玉県文書館が建っている。埼玉県の設置した、公文書を保存管理している「アーカイブズ」である。本格的な機関アーカイブズ、公的な文書保存利用機関である。
同館のHPから引用させて頂くと、 「埼玉県立文書館は、埼玉に関する歴史的・文化的に価値のある古文書、行政文書、地図などの資料を体系的に収集し、整理・保 存を行い、その活用を図りながら、県民共有の財産として永く後世に伝えることを目的とする施設です。」 とある。
賀川豊彦という人物史を中心した当館とは違って、保存年限の過ぎた公文書を集めて、保存し活用できるようにしているのであるが、当然、守備範囲も文書量もけた違いに広く大きい。光栄にも小生のようなものが尋ねて見学させて頂けたが、花粉症も重なり、実に自分がまだまだハナタレ小僧だと痛感させられた。
じつは、こちらの学芸員のA氏とは、これまでアーカイブズカフェでお世話になっており、またこの度刊行する「教会アーカイブズ 入門」という書籍の共著者のお一人である。日頃私淑してやまない、大先輩のアーキビストであるが、訪問時には懇切に資料保存の状況などをご教示頂いた。もはや親炙に浴するというのかもしれない。誠に感謝であった。
年金記録の問題から、昨年2009年6月に「公文書管理法(正式名称:「公文書等の管理に関する法律」)」が成立し、公文書の保存については、今後さらに厳しくなることは相違ない。また、公私問わず「文書管理」の認識が増してくるのも予想される。具体的には、企業の文書管理なども、今後は間違いなく厳格化される傾向にあるだろう。米国トヨタ社を例に挙げるまでもなく、企業が訴追された場合、文書・記録らが、潔白を証明するものであるだろうし、そういった証明するものを持たない側の不利は言うまでもない。
それら世の流れの中、あらためて文書記録保存のプロフェッショナルが、埼玉県文書館はじめ、各地の公文書館におられることを声高にお伝えしたい。もちろん、そういった機関がもっと増えていなかなければならないのも当然であるし、そこで従事する専門家の養成も課題である。
僭越ではあるが、今回の訪問で、専門家の皆様の日常的努力が、さらに広く社会へ認知され、日本中にアーカイブズの需要が増してゆくことを祈念した思いであった。是非皆様にも、まずはお訪ね頂きたいと願うものである。
公式ホームページはこちら→ http://www.saimonjo.jp/01_top/Index.html
さて、先日埼玉の生協連様を訪問した日のことである。実は浦和駅からほど遠くない埼玉会館という当日の研修会場をさらに西に進むと埼玉県庁がある。そのさらに西側には、埼玉県文書館が建っている。埼玉県の設置した、公文書を保存管理している「アーカイブズ」である。本格的な機関アーカイブズ、公的な文書保存利用機関である。
同館のHPから引用させて頂くと、 「埼玉県立文書館は、埼玉に関する歴史的・文化的に価値のある古文書、行政文書、地図などの資料を体系的に収集し、整理・保 存を行い、その活用を図りながら、県民共有の財産として永く後世に伝えることを目的とする施設です。」 とある。
賀川豊彦という人物史を中心した当館とは違って、保存年限の過ぎた公文書を集めて、保存し活用できるようにしているのであるが、当然、守備範囲も文書量もけた違いに広く大きい。光栄にも小生のようなものが尋ねて見学させて頂けたが、花粉症も重なり、実に自分がまだまだハナタレ小僧だと痛感させられた。
じつは、こちらの学芸員のA氏とは、これまでアーカイブズカフェでお世話になっており、またこの度刊行する「教会アーカイブズ 入門」という書籍の共著者のお一人である。日頃私淑してやまない、大先輩のアーキビストであるが、訪問時には懇切に資料保存の状況などをご教示頂いた。もはや親炙に浴するというのかもしれない。誠に感謝であった。
年金記録の問題から、昨年2009年6月に「公文書管理法(正式名称:「公文書等の管理に関する法律」)」が成立し、公文書の保存については、今後さらに厳しくなることは相違ない。また、公私問わず「文書管理」の認識が増してくるのも予想される。具体的には、企業の文書管理なども、今後は間違いなく厳格化される傾向にあるだろう。米国トヨタ社を例に挙げるまでもなく、企業が訴追された場合、文書・記録らが、潔白を証明するものであるだろうし、そういった証明するものを持たない側の不利は言うまでもない。
それら世の流れの中、あらためて文書記録保存のプロフェッショナルが、埼玉県文書館はじめ、各地の公文書館におられることを声高にお伝えしたい。もちろん、そういった機関がもっと増えていなかなければならないのも当然であるし、そこで従事する専門家の養成も課題である。
僭越ではあるが、今回の訪問で、専門家の皆様の日常的努力が、さらに広く社会へ認知され、日本中にアーカイブズの需要が増してゆくことを祈念した思いであった。是非皆様にも、まずはお訪ね頂きたいと願うものである。
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