賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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( 左:大正13年 本所松倉町で始めた診療スタッフ
右: 関東大震災救援に集まった人々)
賀川の言葉を紹介しましょう。
「【…】私たちが少しでも塵ほどでも罹災者の苦しみを我らの背に負わせてもらうことが出来るなら、それほどうれしいことはないのである。それで、罹災者たちが、自ら自己の互助の力で立ち得るようにお助けすることが出来るなら、それも結構である。即ち組織(オーガナイズ)する仕事が私たちの仕事である。窮している人々の現状に触れてから何からお助けしてよいかを観ると共に、お金を出さなくとも、困窮している人々の自力でそれを突破し得る方法を考えて差し上げるのである。それが真に親切なセツルメント・ウォークである【…】」
(『地球を墳墓として』 全集21巻pp.301-302)
賀川は、オーガナイザーとしての手腕を発揮してゆきます。余談ですが、米国大統領のオバマ氏もかつて、貧困地域の改善のため、コミュニティ・オーガナイザーとしてNPO活動をしており、そこでの教会関係者との協働を通して信仰をもつようになったそうです。かつての賀川豊彦の活動と、現代のオバマ氏とには、共通するものがあるのです。
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