賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
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世界連邦21世紀フォーラムの代表である、木戸さんよりメッセージが届きました。感銘深いので、皆さまとシェアさせて頂きたく存じます。これを機に、是非、世界連邦21世紀フォーラムにご参加下さい。
http://www.wfmjapan.com/
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おはようございます。
世界連邦21世紀フォーラムの代表・木戸です。
6日の広島に続き、長崎は今朝、原爆投下から67年となる「原爆の日」を迎えました。そこで、今日は世界連邦運動についてのお話をさせて頂けましたら有り難く思います。少し長文となりますが、お読み頂けましたら有り難く思います。
広島・長崎への原爆投下による「被曝」を境にして第二次世界大戦後の新たな世界の枠組み「冷戦構造」が始まります。そして、ご承知の通り東アジアには未だにこの冷戦の爪痕(朝鮮半島南北分離と台湾問題)が色濃く残っています。とはいえ、国際社会は冷戦以降、多極化するばかりで進むべき道を見出せずにいるようにも見えます。そのような中で、昨年の3月11日に日本は東日本大震災に見舞われ、その翌日に福島第一原発が爆発し、21世紀においてまた被爆を経験することになりました。この「核」の問題と、人類はどう決着するべきなのかが、あらためて時代的な要請として問われています。
自分は今、国連から認定され(経済社会理事会へオブザーバーとして出席する権利を有する)、世界24カ国に支部を持つ国際NGO World Federalist Movement(本部ニュー・ヨーク)の日本支部(世界連邦運動協会:海部俊樹会長)における常務理事を務めています。世界連邦運動とは、国際連合の改革と強化を通じて世界法治共同体の実現を目指す運動であり、それは軍事的介入や経済的制裁ではなく公正な「法の正義」によって世界の秩序を構築していこうというものです。
この運動は、1945年、核兵器を使用した戦争を二度と繰り返してはならないという科学者、文化人の提起から胎動しました。世界連邦の提唱者であるアインシュタイン博士は、原子力の国際管理を強く主張し、そのためには国際連合の機構および機能を改め、これによって原子力をコントロールする以外になく、また組織的に一切の戦争の主要原因を縮小し、排除することを始めなければならないとしました。原爆投下の翌年、ルクセンブルグで国際的な運動組織が結成され、「世界連邦政府のための世界運動」という名称のもと、本部をジュネーブに置き、翌年の1947年には「モントルー宣言」を発布。賛同者には、ノーベル賞を受賞したアインシュタイン博士を筆頭に、シュバイッツァー博士やバートランド・ラッセル博士、そしてパール東京裁判判事など、そして日本からは日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士や憲政の父と称される尾崎行雄といった蒼々たるメンバーがこの運動に参画しました。
日本国内では、終戦の年1945年、憲政の父・尾崎行雄が国会に「世界連邦建設に関する決議案」を提出しますが、決議は廃案となりました。その後、1948年、ジュネーブの国際連盟で日本の常任代表を務めていた稲垣守克の働きかけにより、尾崎行雄を代表、協同組合の父・賀川豊彦を副代表という布陣で、日本における世界連邦運動が発動することになりました。1955年には世界連邦運動協会の理事長であった下中弥三郎(平凡社社長)のイニシアティブにより「世界平和アピール七人委員会」が発足され、1975年には湯川秀樹と朝永振一郎による「核抑止を超えて」が宣言されます。第6代目の世界の世界連邦運動の会長となった湯川秀樹は、1981年、「核兵器を廃絶し、平和な世界を目指す世界連邦構想は、決して夢ではありません。人類が本当に平和を願い、幸せに生きることを望むかぎり、道は必ず開けると思います」という言葉を残してこの世を去りますが、その意思は妻スミに受け継がれ、平和の為の市民活動へと発展していきます。
引き続き、地道ではありますが世界連邦21世紀フォーラムの活動に励んで参りますので、皆様方からのご支援を賜れますよう、何卒よろしくお願いします。
※ 添付写真は、世界連邦の提唱者であるアインシュタイン博士と、世界連邦運動のリーダーであった湯川秀樹博士。
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木戸 寛孝
http://www.wfmjapan.com/
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おはようございます。
世界連邦21世紀フォーラムの代表・木戸です。
6日の広島に続き、長崎は今朝、原爆投下から67年となる「原爆の日」を迎えました。そこで、今日は世界連邦運動についてのお話をさせて頂けましたら有り難く思います。少し長文となりますが、お読み頂けましたら有り難く思います。
広島・長崎への原爆投下による「被曝」を境にして第二次世界大戦後の新たな世界の枠組み「冷戦構造」が始まります。そして、ご承知の通り東アジアには未だにこの冷戦の爪痕(朝鮮半島南北分離と台湾問題)が色濃く残っています。とはいえ、国際社会は冷戦以降、多極化するばかりで進むべき道を見出せずにいるようにも見えます。そのような中で、昨年の3月11日に日本は東日本大震災に見舞われ、その翌日に福島第一原発が爆発し、21世紀においてまた被爆を経験することになりました。この「核」の問題と、人類はどう決着するべきなのかが、あらためて時代的な要請として問われています。
自分は今、国連から認定され(経済社会理事会へオブザーバーとして出席する権利を有する)、世界24カ国に支部を持つ国際NGO World Federalist Movement(本部ニュー・ヨーク)の日本支部(世界連邦運動協会:海部俊樹会長)における常務理事を務めています。世界連邦運動とは、国際連合の改革と強化を通じて世界法治共同体の実現を目指す運動であり、それは軍事的介入や経済的制裁ではなく公正な「法の正義」によって世界の秩序を構築していこうというものです。
この運動は、1945年、核兵器を使用した戦争を二度と繰り返してはならないという科学者、文化人の提起から胎動しました。世界連邦の提唱者であるアインシュタイン博士は、原子力の国際管理を強く主張し、そのためには国際連合の機構および機能を改め、これによって原子力をコントロールする以外になく、また組織的に一切の戦争の主要原因を縮小し、排除することを始めなければならないとしました。原爆投下の翌年、ルクセンブルグで国際的な運動組織が結成され、「世界連邦政府のための世界運動」という名称のもと、本部をジュネーブに置き、翌年の1947年には「モントルー宣言」を発布。賛同者には、ノーベル賞を受賞したアインシュタイン博士を筆頭に、シュバイッツァー博士やバートランド・ラッセル博士、そしてパール東京裁判判事など、そして日本からは日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士や憲政の父と称される尾崎行雄といった蒼々たるメンバーがこの運動に参画しました。
日本国内では、終戦の年1945年、憲政の父・尾崎行雄が国会に「世界連邦建設に関する決議案」を提出しますが、決議は廃案となりました。その後、1948年、ジュネーブの国際連盟で日本の常任代表を務めていた稲垣守克の働きかけにより、尾崎行雄を代表、協同組合の父・賀川豊彦を副代表という布陣で、日本における世界連邦運動が発動することになりました。1955年には世界連邦運動協会の理事長であった下中弥三郎(平凡社社長)のイニシアティブにより「世界平和アピール七人委員会」が発足され、1975年には湯川秀樹と朝永振一郎による「核抑止を超えて」が宣言されます。第6代目の世界の世界連邦運動の会長となった湯川秀樹は、1981年、「核兵器を廃絶し、平和な世界を目指す世界連邦構想は、決して夢ではありません。人類が本当に平和を願い、幸せに生きることを望むかぎり、道は必ず開けると思います」という言葉を残してこの世を去りますが、その意思は妻スミに受け継がれ、平和の為の市民活動へと発展していきます。
引き続き、地道ではありますが世界連邦21世紀フォーラムの活動に励んで参りますので、皆様方からのご支援を賜れますよう、何卒よろしくお願いします。
※ 添付写真は、世界連邦の提唱者であるアインシュタイン博士と、世界連邦運動のリーダーであった湯川秀樹博士。
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木戸 寛孝
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