忍者ブログ
賀川豊彦記念 松沢資料館の学芸員による雑記帳です。仕事上の出来語や、最新のイベント情報などを掲載します。(個人的な見解であり、資料館としての公式な見解ではありません。)
[20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25]  [26]  [27]  [28]  [29]  [30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先々週、中国上海の復旦大学の大学院生の方がこられて、資料を探してゆかれた。学部時代は米国アイビーリーグで人類学を修められた方であったが、大学院は母国中国での日中キリスト教の近代史、特に賀川豊彦について研究をされるとのことであった。流暢な日本語であり、三ケ国語を使いこなせる非凡さは、将来が楽しみな方である。昨年、シルジェンの中国語版が出たこともあり、韓国に続いて今後は中国での賀川研究の発展が望まれる。

その翌週には、同じく上海に留学中の日本人学生が訪問された。奇しくも近代史で賀川と中国の関係を研究されるとのことである。しかしこの方は、先の中国の方とは全く別に研究を進めておられた。同じ時期にお二人も、しかも同じ上海から… 目に見えない不思議な同時共調性ともいうような印象を覚えた。やはり時代が、賀川を要望しているのだろうか?他にも似たようなシンクロが起きているのかもしれない。

今後お二人の成果を楽しみにしつつも、さらに様々な角度からアジアにおける賀川研究が進んでいって頂きたいと願っている。
PR
昨日三島まで行き、とある研修会場で講演をしてきた。労働者福祉協議会の主催する福祉リーダーを養成する研修会であったが、光栄にも賀川豊彦についてお話し頂きたいと依頼され承った。

普段から各地で話している賀川豊彦の生涯をパワポで写しながら話して行ったのだが、聴講者は皆真剣に聴いてくれた。

小生の直前の講演者が、連合の元会長をつとめられた笹森清氏だったのだが、そこでは戦前の労働運動として講演中に数回も賀川のことが触れられていた。日協同盟や日生協また戦後の労働者福祉運動のあゆみなどでも、笹森氏は賀川を触れていて下さった。誠に光栄であり、感謝であった。

連合には、2009年の記念事業に当たって、実行委員会にお名前を入れて頂くためお訪ねしたことがあった。その頃は、高木剛会長がお忙しかったため、事務局長であられた古賀伸明氏(現連合会長)が変わってお話をお聞き下さり、その後実行委員会へ会長のお名前を入れさせて頂いた。生協、農協、共済、労金、労働組合そして労福協、草創期に賀川豊彦が関わった組織のかたがたと、21世紀においてもこうしてよき関係を続けて頂いていることには感謝が絶えない。

講演終了後は懇親会に出席し、22時発の新幹線でなんとか帰り着いたがすでに日付が変わっていた。しかしながら、スタッフ皆様との睦まじい交流の余韻に酔いながらの帰路につき、苦は感じなかった。

今後とも様々な交流が広がることを期待している。
雑芸員が参与している、世界連邦運動の最近の課題として、「国際連帯税」の創設への取り組みがある。その成果が少しづつ世間に認知され始めている。

議員連盟が発足し、寺島実郎氏が音頭を取った「寺島委員会」が牽引してくれている。そして市民運動として、「国際連帯税を推進する市民の会」が昨年4月に発足し、小生も運営委員と事務スタッフをおおせつかっている。

とはいえ、国際連帯税とはなんぞや?という方も多いと思うので、下記までまずはご覧あれ。

http://www.acist.jp/


以下、新聞記事より。

■国際連帯税へ中間報告
 
  国を越える経済活動に課税し、途上国への援助資金に充てる「国際連帯税」について 民間の有識者らによる「国際連帯税推協議会」(座長・寺島実郎日本総合研究所会長)が、政府に導入を求める中間報告書をまとめ、28日開かれた超党派の「国際連帯税 創設を求める議員連盟」(会長・広中和歌子参院議員)に提出した。
  報告は、主要通貨取引に0.005%の税率で課税し、決済取引する金融機関から 税を徴収するよう提言している。  (朝日新聞1月29日朝刊)
今月は、雑芸員が発起人の一人に加えて頂いている、アーキビストサポート主催の「アーキビストカフェ」が久しぶりに開催される。業界人同士での、相互情報交換と親睦を兼ねた開合でとても好評を博している。図書館、専門図書館、博物館、郷土資料館、文書館などの職員が多いが、関連する企業関係者の方も多数ご参加下さっている。アーカイブズにご関心のある方は、是非ご参加を!

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

アナウンスが遅くなりましたが、ひさびさ、アーキビスト・カフェを開催します。

第8回 アーキビスト・カフェ
「岩田社長、《岩田書院ブックレット・アーカイブズ系》を語る」

日時:2010年2月27日(土) 午後5時30分から7時30分
場所: 賀川豊彦記念・松沢資料館
来館のご案内URL:http://zaidan.unchusha.com/information.html
話題提供:岩田 博さん(㈲岩田書院代表)+安藤正人さん(ブックレット著者)
参加費: 500円(会場費を含む) 定員30名
要申込み(2/23までにメールにて右記へ):asj※zj8.so-net.ne.jp ASJ事務局まで(※は半角のアットマークです)

 再開第1回は、以前から是非お話を伺いたかった岩田さんに登場いただきます。ご存じ「岩田書院ブックレット・アーカイブズ系」は、小川千代子さん『情報公開の源流』(1996年刊)から現在まで14冊。さまざまな切り口の情報を私たちに届けてきてくれました。その感謝の意も込めて、岩田さんからご苦労談などをお聞かせいただきます。

 併せて、昨年末シリーズ2冊目となる『アジアのアーカイブズと日本』を昨年上梓された安藤正人さん(学習院大)からも著者の立場からコメントをお願いしています。
 これからのシリーズの著者候補の皆さん(今までお書きになった著者の皆様も)、是非ご参加ください。


世界連邦でお世話になっている、木戸氏より連絡が入り、この度発足される「友愛公共フォーラム」の開催が決まったので、周知を依頼された。下記ご案内申し上げます。

尚、登壇者は、これまでこのブログでも何回か触れた関係者が多いので、私も大変うれしく感じている。ご関心のある方は、是非お申込み頂きたい。      以上

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

友愛公共フォーラム発足記念シンポジウム

 「友愛と公共という新たな政治の地平」
  〜 55年体制を真に超えるために 〜

開催趣旨:
 日本政治史上、初の本格的政権交代が実現し、新政権は「友愛」や「新しい公共」という優れた理念を政権の考え方(公共哲学)として掲げています。この政治的大転換は、明治維新直後の大変革の開始にたとえられるでしょう。これは、単に政権交代の実現にとどまらず、古い政治的枠組みを超えて、「友愛公共」の理念のもとで、21世紀における新しい政治を切り開く可能性を持つからです。
 そこで、私たちは「友愛公共フォーラム」を結成し、これらの理念と政策をめぐって継続的にシンポジウムを開催し、その内容を公表してゆくことにしました。これは、友愛や公共という理念を中軸にした良質の公共圏を形成して公論を発展させる試みです。これは、昨年11月のシンポジウム「友愛政治の理念とその可能性―コミュニティをつなぐもの」や、12月のシンポジウム「友愛と核廃絶『スピリチュアリティと平和』」を受けて、議論をさらに本格的に展開させていくことを目指しています。 

 このフォーラムの発足を記念して、第1回シンポジウムを以下のように開催します。友愛や「新しい公共」という理念とその政治的意味を正面から議論します。施政方針演説では、「新しい公共」が大きく打ち出され、円卓会議を開いて、5月までに具体的な提案をまとめることが明らかにされました。その関係者も含めて議論を行います。ご多忙の折とは存じますが、ご参集いただければ幸いです。

◆日 時
  2010年 2月14日(日) 10:00 ~ 18:00

◆会 場
  東京大学医科学研究所1号館大講堂
   東京都港区白金台4-6-1
   最寄駅:東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線 白金台駅
   アクセスマップ
   http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
   キャンパスマップ
   http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/
◆参加費  1,000円
  定員は160名で、先着順で定員に達し次第、申込は締め切らせて頂きます。

◆プログラム概要
開会の挨拶 
10:00−10:10 小林正弥(千葉大学教授)

【第一部(午前)】 
第1セッション / 「新しい公共」
10:10−11:00 山脇直司(東京大学大学院教授)
11:00−11:50  鈴木寛 (参議院議員 文部副大臣)
                      松井孝治(参議院議員 内閣官房副長官)
11:50−12:00  質疑応答

【第二部(午後)】 

第2セッション / 「友愛と公共圏」 
13:00−13:50 小林正弥(千葉大学教授)
13:50−14:40 根本清樹(朝日新聞論説副主幹)
14:40−15:00 質疑応答

15:00−15:15 休憩

第3セッション/ 「友愛の精神を持って新たな公共圏で活動する人々」
15:15−16:05 金子郁容(慶應義塾大学大学院教授)
16:05−16:35 土井香苗(国際NGO ヒューマンライツウォッチ 日本代表)
16:35−17:05 木戸寛孝(国際NGO 世界連邦運動協会 理事)

最終セッション/ 会場の参加者との対話
17:10−17:50 ナビゲーター:鈴木寛(参議院議員 文部副大臣)

  シンポジウム参加者 境田正樹(弁護士)
            小松秀樹(虎の門病院泌尿器科部長)
            池本修悟(NPO事業サポートセンター 専務理事)
            古田秘馬(丸の内朝大学 プロデューサー)
            佐藤孝治(株式会社ジョブウェブ社長)
            ほか多数

開会の挨拶 
17:50−18:00 山脇直司(東京大学大学院教授)

   総合司会  木戸寛孝 (友愛公共フォーラム 事務局長)

◆お申し込み方法

下記申し込みフォームに必要事項をご記入の上、ご送信下さい。
e-mail : info.ui.koukyo@gmail.com
◆主 催  友愛公共フォーラム
◆協 力 公共哲学ネットワーク


----------お申し込み---------------

※ 該当項目について下記にご記入の上、ご返信下さい。
※ マスコミ関係者の方には、マスコミ用の席を20席用意しております。
※  送信先 info.ui.koukyo@gmail.com

友愛公共フォーラム事務局宛  受付担当:成田好孝

2010年2月14日 友愛公共フォーラム発足記念シンポジウム
 
・ご氏名
・ご所属
・連絡先
・ご同伴者:人数、氏名、連絡先

会場にお越しの際は、お名刺を頂戴させて頂きます。

------------------------------


◆受付、お問合せ窓口  

友愛公共フォーラム事務局 担当:木戸寛孝 成田好孝

〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-7-9 青山AZITO 
電話:03-6427-3780
FAX:03-6427-3781
e-mail : info.ui.koukyo@gmail.com
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[05/17 Backlinks]
[02/28 雑芸員]
[02/27 荻田(長尾)香世子]
[08/31 N. F]
[11/19 雑芸員]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
賀川資料館 学芸員 杉浦秀典
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/10/06
職業:
博物館学芸員
趣味:
資料整理、バイク
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 賀川資料館 学芸員のひとりごと All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]